別館 HYPER NIKO

ハイでパーなネコ人形「ニコライ」の同居人「ウヌニコ」が比較的マジメにご紹介する音楽情報など。

skybluesky
  Wilco『Sky Blue Sky

  
  ■iTunes-♪
  ■Sky Blue Sky(allmusic)
  ■Sky Blue Sky(wikipedia)
  ■warnermusicjapan.biography(jp)
  ■wilco.news




今週何を勧めようって、これ以外に何があるだろう?5月15日発売の新譜の中では、今はビルボードでも日本でもリンキン・パーク(Linkin Park)である。しかし、おそらく年末批評家が選ぶ本年のベストアルバムはウィルコ(Wilco)の方だ。幸いまだ買っていない人もwilco.newsでフルトラックで聴けるので、是非試しに騙されたと思って聴いていただきたい。
allmusicのアルバム評(Sky Blue Sky(allmusic)) にもあるように、ウィルコはこれまで実験的なエレクトロニカ・ポップスに挑戦してきた。『Yankee Hotel Foxtrot』『Ghost is Born』と突き進んで、このウィルコの方向性が大いに支持された後、本作『Sky Blue Sky』では、『Ghost,,,』で完成を見たバンドの持ち味をフルに生かしながら、70年代への追想に向かった。確かに「ニール・ヤング (Neil Young) の『Harvest』に似た70年代のソフトロック」(allmusic)のムードを漂わせるノスタルジアが根底にある。しかし、耳心地のよいメロディの懐かしさを全く古くさくせず、前よりももっともっと都会的に洗練された印象にしている。かねてからウィルコの鍵盤楽器が気に入っていたウヌニコではあったが、今回のアルバムを特徴づけているのは、ズバリ、ギター。二本のギターの役割分担はテレヴィジョン (Television) に近い。痙攣するような歪んだギターも、クリアな音色の早弾きも、リードギター(Nels Cline)がともかく素晴らしい。『Ghost,,,』から加入したNels Clineは、特に今回のアルバムでは積極的にインタビューにも応じており、本作のキーパーソンであることが伺える。
70年代のノスタルジアを具体的に指摘するならば、5曲目:Side with the Seeds、6曲目:Shake It Off はジョン・レノン、10曲目:Walken はキンクス、11曲目:What Light はボブ・ディラン。米国音楽評で評価が高いのは、ピンク・フロイドっぽい3曲目: Impossible Germany、最後の12曲目: On and On and On。ウヌニコが最も好きなのも、On and On and On。淡々とした雨音を連想させるピアノ、身を絞るようなボーカル、途中から入るエモーショナルなギター、何をとってもに胸が締めつけられそうな一曲である。

 01. Either Way
 02. You Are My Face
 03. Impossible Germany
 04. Sky Blue Sky
 05. Side with the Seeds
 06. Shake It Off
 07. Please Be Patient with Me
 08. Hate It Here
 09. Leave Me (Like You Found Me)
 10. Walken
 11. What Light
 12. On and on and On

 ■Yankee Hotel Foxtrot

 ■Ghost is Born
                〈おすすめミュ〜ジック♪2007年5月20日UP〉

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テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽
The SearchSon Volt
『The Search』



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ウィルコ(Wilco)は大好きなのだけれど、なかなかサン・ヴォルト(Son Volt)には手が伸びなかった。両バンドの前身であるアンクル・トゥペロ(Uncle Tupelo)を聴いた時の印象が、そのままサン・ヴォルトにあるような気がしたからだろうか。ウィルコはミネラルウォーター、サン・ヴォルトは何度も濾過しなければ飲めたもんじゃない泥水の味がする。声の好みは大きいかも知れない。ジェイ・ファーラー(Jay Farrer)の歌詞の譜割とその歌い方が気にくわないのか、アクが強過ぎる。
そんなわけで、サン・ヴォルトはノーマークだったが、ひょんなことから3月リリースのアルバムを何曲か聴くことになった。冷静に聴くと5曲目「Circadian Rythm」など、まさにニールヤンギッシュ(Neil Young風)。ニールヤンギッシュは、ジェイ・ファーラーの方だった。しかし、myspaceや公式サイトでフルトラックでまず最初に流れる「The Picture」の華やかなホーンが余りに意外。「何か変わろう、変わってやろう」という野心作か?メンバーチェンジがあったらしく、キーボードが入り、ギタリストが変わった。カントリーで目下「Lips of An Angel(=youtube)をヒットさせているジャック・イングラム(Jack Ingram)のバックバンドのギタリストがサン・ヴォルトに加入したとのこと。ニイル先生っぽい重いギター、唸りのボーカルという、叩けばいくらでも埃が出そうなラフでタフで汗臭い感じの・・・というウヌニコの先入観もそのまま残ってはいるが、キーボードのせいか、ややポップになったか?このアルバムは良いかもしれない。

  01. Slow Hearse
  02. The Picture
  03. Action
  04. Underground Dream
  05. Circadian Rhythm
  06. Beacon Soul
  07. The Search
  08. Adrenaline and Heresy
  09. Satellite
  10. Automatic Society
  11. Methamphetamine
  12. L Train
  13. Highways and Cigarettes
  14. Phosphate Skin
               〈気になるミュ〜ジック♪2007年4月15日UP〉

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テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽
friendopportunity
  Deerhoof『Friend Oppertunity


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最近、Fruity1.0 を放っておくと、iTunesはコレを勧めてくる。前回ご紹介したシンズ (The Shins) あたりから始めると、三枚目くらいでコレが流れてくる。他アーチストの曲に混じると、英語の発音が著しく変なので耳につくのである。この発音は非ネイティブ英語にしても、日本人臭い、と踏んでいたら、その通りだった。ディアホーフ (Deerhoof)、94年から活動するグループとのことだが、ボーカリストはマツザキサトミ、日本人女性である。来日もしているのでご存じの方もあるだろう。
 こんな記事もどうぞ→■blues nteractions,inc.

どの辺が有名アーチストを強烈に惹きつけるのか。ソニックユース(Sonic Youth)に気に入られたのが発端で、レディオヘッド(Rediohead)、フレーミングリップス(The Flaming Lips)の前座でツアーに同行するモテモテぶりなのだそうだ。音楽は実験的な要素はあるが少年ナイフ(Shonen Knife)に通ずるものがある。日本人女性が歌うとなぜこうなるのだろう。ノジヲ曰く、このアルバムは「ノッティングヒルにあるレコード屋ラフトレード(Rough Trade)が出していた80年前後のバンドという感じ」だそうだ。ものすごくローテクな機能しかないシンセサイザーで打ち込んだようなギターポップ。フニャフニャボーカル、思いっきり日本人発音英語・・・この異質な感じが彼らにはたまらなく羨ましい魅力なのだろう。

  1. Perfect Me
  2. +81
  3. Believe E.S.P.
  4. Galaxist
  5. Choco Fight
  6. Whither the Invisible Birds?
  7. Cast off Crown
  8. Kidz Are So Small
  9. Matchbook Seeks Maniac
  10. Look Away
  11. Makko Shobu (日本語歌詞が不思議な感じ)

iTunesにしきりに勧められたので、勧めてみました。。。(^_^;)
面白いので、ぜひ聴いてはいかがでしょう?
                 〈いちおしReview♪2007年2月18日UP〉

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shins3
  The Shins
  『Wincing the Night Away



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1月23日リリースのシンズ(The Shins)の新譜が気になっている。2001年に1st.アルバムを出して7年、シンズはシアトルのインディレーベル Sub Pop Records の筆頭アーチストに成長した。同レーベルはニルヴァーナ(Nirvana)のお膝元ということもあり、グランジのイメージが強かったらしいが、ここのところ、このシンズにしても、なかなか売れないがウヌニコが注目しているローグウェーブ(Rogue Wave)にしても、グランジの汚らしく痛ましい感じ(偏見)は無く、もっとポップで爽やかでさえある。

shins2 特にシンズの2枚目『Oh, Inverted World』は良かった。
 メロディラインに60年代後半っぽい懐かしさと21世紀の
 不思議感との絶妙な配合があり、聴き易い気持ちの良い
 アルバムだった。アコースティック演奏ではない曲でも、
 アコースティックなムードを醸し出しているところが、
 バーズ(Byrds)やバッファロー・スプリングフィールド
 (Buffalo Springfield) 好きのウヌニコには見事にフィット
 した。


今回ご紹介する3枚目のアルバム『Wincing the Night Away』は、ビルボード初登場2位という快挙を成し遂げたらしく、HMV(JP) に次なるレビューが載っていた。
 ■HMV、オルタナティヴニュース
2作目よりももっとエレクトロニカ寄りの不思議感が増したような気がするが、「キンクス(The Kinks)を彷彿させる」と評されれば、なるほど。ウヌニコの音楽の趣味は意外にも単純なのだな、というわけである。
今回のアルバムは、危うくトム・ヨーク(Thom Yorke)的な鬱病サウンドになりそうなところ、そこはアメリカ人、上手くベック(Beck) 寄りに持って行った、という感じだろうか。こういうところがHMVの言う「時代感覚」なのかもしれない。トム・ヨークのような意外性のあるコードに唐突なメロディを故意に嵌めるサウンドは、時として聴き手に居心地の悪さを強いる場合があるが、シンズの音楽は実に自然で心地よく、それでいて新しさも感じさせる。

  1. Sleeping Lessons
  2. Australia
  3. Pam Berry
  4. Phantom Limb
  5. Sea Legs
  6. Red Rabbits
  7. Turn On Me
  8. Black Wave
  9. Spilt Needles
  10. Girl Sailor
  11. A Comet Appears
                〈いちおしReview♪2007年2月11日UP〉

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Another Fine Day
 Golden Smog
 『Another Fine Day』

        
  iTunes
  ■myspace
  ■wikipedia
  ■Official Site


ゴールデン・スモッグ(Golden Smog)8年ぶり3枚目(?)の待望のアルバム。ミネアポリスでクラシックロックのカバーをしていた音楽仲間が、次第にオリジナルの曲をやるようになった。今やそれぞれに自分のバンドで活動しており、なかなか一堂に会する時間が取れないのだろう、そういうわけで8年の歳月が経ってしまった。今は亡き the Jayhawks の後身バンドという向きもあるのか、the Jayhawks の Gary Louris(g)・Marc Perlman(b) の楽曲が目立つが、当初からのメンバーには Soul Asylum の Dan Murphy(G)、Run Westy Run の Kraig Johnson(vo)がいる。この4人を中心に、アルバム毎にメンバーは流動的なのか、今回は Wilco の Jeff Tweedy が参加、ということで、遅ればせながら11月末に購入した。
これまでの作品は聴いていなかったので評し難いが、Wilco の Jeff Tweedyの影響か、Tweedy の提供する4曲目・7曲目以外もWilco的なエレクトロニカ・カントリーの要素があり、ウヌニコには非常に馴染みやすい。60年代後半のガレージ・パンクのようなライブ感、音作りの趣味は後期ビートルズやサイケデリックロックの感じ。彼らの出発点が、イーグルスやストーンズ、60年代末のサイケロックのカバーだったことを考えれば当然かも知れない。あの時代の音楽は良かった・・・と、いつまでも60年代の呪縛から解かれない世代にこそ、聴いてもらいたいアルバムである。あの頃の音楽の面白さは、まさに現代、このオルタナ・カントリーというジャンルの中にある。ちなみにオルタナ・カントリーの始祖はバーズ(The Byrds)らしい。

  1. You Make It Easy
  2. Another Fine Day
  3. 5-22-02
  4. Long Time Ago
  5. Corvette
  6. Beautiful Mind
  7. Listen Joe
  8. Cure For This
  9. Hurricane
  10. Strangers
  11. Frying Pan Eyes
  12. Gone
  13. Never Felt Before
  14. I Can
  15. Think About Yourself

               〈いちおしReview♪2007年1月21日UP〉

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chiristmassongs
  Sufjan Stevens
  『Songs For Christmas』



  iTunes
  ■myspace
  ■Asthmatic Kitty Records




秋から冬にかけて無数のクリスマスCDがリリースされる中、ウヌニコが購入したのは、スフィアン・スティーヴンス(Sufjan Stevens)の『Songs For Christmas』。iTunesでダウンロードも出来たのだが、どうしても箱で欲しかった。このBOXには、5枚のCDとソングブック、オリジナルステッカーとスフィアン一家のポスターが付いている(詳しくは→Asthmatic Kitty Records)。この手のオマケに心惹かれてしまうのは、小学生の頃のサンリオのプラスチックフィギュアー以来のこと。この歳になっても、オマケには特別なお得感を感じてしまう。
さて、収録曲はAsthmatic Kitty Recordsをご覧頂くとして、内容は、2001年から2006年、毎年1枚ずつ制作していたアルバムがセットになったものである。親しみのあるクリスマスのスタンダードナンバーとスフィアン作の曲がバランス良く、1枚30分程度。バンジョー、マリンバ、アコースティックギター、ホーン、コラール、という人の手の温もりを感じさせる素朴な風合いの小品集は、まるで暖炉を囲んでのホームコンサートのようである。クリスマスの夜は、パーティーではなく、簡単な夕飯をパパッと掻き込んで、夜のミサに家族全員で参列・・・という、カトリックのウヌニコにとっては、華やかなポップス系クリスマスソングよりも賛美歌の方に懐かしさがあり、スフィアンの選曲に「O Come O Come Emmanuel」があるのが、何よりも嬉しい。

オリジナル曲のVTRはこちら→■Put The Lights On The Tree

                 〈いちおしReview♪2006年12月24日UP〉

 関連記事→■Sufjan Stevens『Michigan』
      ■Sufjan Stevens『Illinoise』
      ■Sufjan Stevens『The Avalanche』

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michigan
  Sufjan Stevens
  『Greetings From Michigan:
     The Great Lakes State



  iTunes
  ■myspace
  ■Say Yes! to Michigan!





※Say Yes! to Michigan!のサイトは閉鎖されてしまったようです。 <(_ _)>

スフィアン・スティーヴンス(Sufjan Stevens)アメリカ50州シリーズ第一弾として2003年にリリースされた『Greetings From Michigan: The Great Lakes State』。第二弾の『Illinoise』で病みつきになり、遅ればせながら最近聴き込んでいる。音の印象は、イリノイ州の方はシカゴがあるせいかモダンで洗練されたムード、一方ミシガン州は、スフィアン曰く「老いぼれのデトロイト」と素朴な自然、アコースティックをベースとした牧歌的な部分が強くエレクトロニカは控えめである。『Illinoise』はiTunesのダウンロードで購入したので邦語の解説は無く、正直なところ難解であった。そこで今回は日本盤を買ってみたが、添えられたリーフレットを見て唸りまくりである。歌詞自体はイメージを並べた散文。簡潔というより言葉が足らず、ゆえに歌詞に聞き手の解釈を補わねばならない。しかし小説家志望のスフィアンは饒舌だった。『Michigan』のためのサイト(Say Yes! to Michigan!)では、地図上の都市名(赤字)をクリックすると、歌では十分に語れなかった一つ一つの物語が画面上に現れる。一曲一曲が短編小説なのだった。『ミシガン』日本盤では、このサイトに紹介されるスフィアンの文章の訳も付いている。ミシガン州の歴史的なこと地理的な違いはもとより、自動車王国の凋落と地域産業の荒廃ぶりへの諷刺眼はユーモラスにして鋭く、「この人、只者ではない」と再認識した。

1 Flint (For the Unemployed and Underpaid)
2 All Good Naysayers, Speak Up! Or Forever Hold Your Peace!
3 For the Widows in Paradise, for the Fatherless in Ypsilanti
4 Say Yes! to M!ch!gan!
5 The Upper Peninsula
6 Tahquamenon Falls
7 Holland
8 Detroit, Lift Up Your Weary Head! (Rebuild! Restore! Reconsider!)
9 Romulus
10 Alanson, Crooked River
11 Sleeping Bear, Sault Saint Marie
12 They Also Mourn Who Do Not Wear Black (For the Homeless in Muskegon)
13 Oh God, Where Are You Now? (In Pickeral Lake? Pigeon? Marquette? ...)
14 Redford (For Yia-Yia & Pappou)
15 Vito's Ordination Song
               〈いちおしReview♪2006年12月17日UP〉

 関連記事→■Sufjan Stevens『Illinoise』
      ■Sufjan Stevens『The Avalanche』

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cranewife

  The Decemberists
  『The Crane Wife


  iTunes
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  ■wikipedia




ディセンバリスツ(The Decemberists)本年リリースの最新作。
とはいえ、ウヌニコは、iTunesの30秒試聴で購入を思い立ったので、前作は知らず、どんなグループかも知らなかった。が、どうやら、1枚1枚のアルバムが戯曲のようなコンセプトになっているようで、メンバー写真は前回のものか?海賊ルックのようなコスプレ。そして、今回は・・・日本人なら誰でも知っている、あの『鶴女房』だそう。
 詳しくはこちら→■The Crane Wife: Story
しかし、歌詞を読んでみると謎は深まる。総ての曲が『鶴女房』ではないらしい。The Crane Wifeと題される歌が『鶴女房』、そして兵士や愛、戦争などを扱った楽曲が並ぶ。

1. The Crane Wife 3
 まずはイントロ、タイトルロールが流れそうなテーマ曲。
2. The Island-Come & See/The Landlord’s Daughter/You’ll Not Feel The Drowning
 さぁ、ここからお話が始まる・・・と思わせるような(歌詞は違う)
 三曲メドレーで息つくまもなく物語が展開する。
 The Landlord's Daughter は、ドアーズを想起させるような激しいオルガン演奏
 オルガン音色のノスタルジーと思わせて、どこかゲーム音楽っぽくもある。
3. Yankee Bayonet (I Will Be Home Then)
4. O Valencia!
 3.は、ポップなメロディラインで、男女ヴォーカルが掛け合うナンバー。
 いずれも前作のピカレスクな時代小説を思い起こさせる内容。
5. The Perfect Crime #2
 5.で曲調が一変。何が起こったのだ。テンポの良いナンバー。刑事物っぽい。
6. When The War Came
 歌詞からは『鶴女房』との関連性は見られないが、物語のBGMとしては、
 なぜか進行に合っているような気がする。 
7. Shankhill Butchers
 5.6.の盛り上がりを静めるかのようなアコースティックナンバー。
 西洋の大道芸流しのような悲しい曲調の切ない曲。
8. Summersong
 最初に聴いた時に最も印象に残った曲。これまた悲しげなナンバー。
 シングルとしてもヒットした曲らしい。
9. The Crane Wife 1 and 2
10. Sons and Daughters
 9.は冒頭のテーマと同じく。姿を見られたツウが空に飛び立って行く。
 こんどのアレンジは、どことなくベルセバ(Belle & Sebastian)を思い起こさせる。

鍵盤楽器がディセンバリスツを特徴づけている。通しで一つの物語を奏でるわけではないが、ある物語をコンセプトにする発想は面白い。The Crane Wife に挟まれた一つ一つの曲も具体的な歌詞は『鶴女房』との関係は薄いにしろ、音として連続すると、あたかも物語の組曲に聞こえる。歌詞の意味を象徴的に捉えれば、やはりこの物語の含蓄を別の観点から表現したもの、と受け取るのは曲解だろうか。
                  〈いちおしReview♪2006年11月19日UP〉

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avalanche


 Sufjan Stevens『The Avalanche



  ■asthmatickitty.com
  ■allmusic
  ■wikipedia



今一番欲しいCD。
スフィアン・スティーヴンス(Sufjan Stevens)の『The Avalanche』。

ウヌニコは、起動していたFruity 1.0から次々と流れる30秒試聴を聴きながら、このアルバムにふと仕事の手が止まった。全21曲---子供の頃、お菓子のオマケや綺麗な小石や貝など、取るに足らないつまらないものを「宝箱」と称する空き缶や紙箱の中に後生大事に取っておいたことは無かっただろうか。スフィアンのこのアルバムはそんな感じだ。30秒の試聴でしかまだ聴いていないから、そう思ったのかも知れない。アコースティックな純然たるフォークかと思わせて意外な展開を予想させる1曲目から、次々に繰り出される楽曲は、どれもキラキラしていて、多彩。自ずと映像が目に浮かぶ、アニメやファンタジー映画を勝手にイメージさせる。特に6曲目がミュージカル映画のようで変拍子が楽しい。

  01. The Avalanche
  02. Dear Mr Supercomputer
  03. Adlai Stevenson
  04. The Vivian Girls Are Visited In the Night by Saint Dargarius and
      his Squadron of Benevolent Butterflies
  05. Chicago (acoustic version)
  06. The Henney Buggy Band
  07. Saul Bellow
  08. Carlyle Lake
  09. Springfield, or Bobby Got a Shadfly Caught in his Hair
  10. The Mistress Witch from McClure (or, The Mind That Knows Itself)
  11. Kaskaskia River
  12. Chicago (adult contemporary easy listening version)
  13. Inaugural Pop Music for Jane Margaret Byrne
  14. No Man's Land
  15. The Palm Sunday Tornado Hits Crystal Lake
  16. The Pick-up
  17. The Perpetual Self, or "What Would Saul Alinsky Do?"
  18. For Clyde Tombaugh
  19. Chicago (Multiple Personality Disorder version) 
  20. Pittsfield
  21. The Undivided Self (for Eppie and Popo)

スフィアン・スティーヴンスは、昨年(2005年)、批評家の選ぶベストアルバムに選ばれたとのことで、ウヌニコはノーマークだったが、ノジヲ(旦那)はチェック済みだった。話題の前作『Illinoise』は我が家にある。『The Avalanche』の正式なタイトルは『The Avalanche---Outtakes and Extras from the Illinois Album』つまり『Illinoise』の裏アルバム・拡張版という位置づけらしい。年明けにノジヲが流す『Illinoise』を知らずに聴いていて、ウヌニコは「この歌、岩崎宏美っぽくない?」と言ったらしい。どの曲について、いつ発言したのか、当人の記憶にはない。
                    〈いちおしReview♪2006年8月5日UP〉

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g500

  Galaxie 500『This Is Our Music



  galaxie500box  
  ■myspace
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涼を求める夏の夜のBGM、第二弾。
Galaxie500(ギャラクシー500)の三作目『This Is Our Music』(90年)。
オープニングを飾る '7月4日' は、言わずと知れたアメリカ独立記念日。ナショナルデーのお祭りっぽさ、浮かれた調子のラララ〜ラ、ラララ〜♪というサビが印象的な、比較的アクティブなイメージの曲である。PVを見つけたのでご覧頂きたい。
 ■Fourth of July (PV)
危なげな音程のヴォーカル、また〜りとしたリズムによく動く鈍い音のベース。ギャラクシー500らしい「ゆる系」の曲が続く。しかし我が家にあるBOXセットの中で、なぜウヌニコがこの三枚目が好きかというと4曲目"Summertime"があるからだ。この曲は何とも言えずいい。シャリシャリとしたシンバル、技巧的ではないがアクセントを心得たドラムが素晴らしい。ノジヲ(旦那)と二人でユニットを組んだ時、はじめにポンと渡されたのが、このギャラクシー500のBoxセットだった。リアルタイムでは、このグランジ(Grunge) というのかスローコア(Slowcore)というのか、この手のジャンルにはノータッチだった。Slowcore*といわれても良く判らないので、ウヌニコの勝手な解釈により「ゆる系」と改めさせて頂きたい(slowcore/sadcore*=オルタナティヴロックに含まれる一ジャンル。80年代末のインディロック、テンポの遅いビートを押さえた音楽。by wikipedia)。Boxセットを通して聴いて引っかかったのが『This Is Our Music』の中の"Summertime"と"King Of Spain, Part 2"だった。この2曲のドラムに感銘を受け、我がユニットとしては最長の13分45秒の大曲を作った。思い出深いアルバムである。

  01. Fourth Of July
  02. Hearing Voices
  03. Spook
  04. Summertime
  05. Way Up High
  06. Listen, The Snow Is Falling
  07. Sorry
  08. Melt Away
  09. King Of Spain, Part Two
  10. Here She Comes Now

残念ながら、"Summertime"と"King Of Spain, Part 2"をフルトラックで聴けるサイトは無かった。淡々と続くギターのコード弾きの上に、ストリング、ホーンが重なり、ドラムがドラマを輪郭づける。平坦などこまでも続く砂利道をゆるゆると20km/hで走りながら、景色の変化を楽しみ、時々大きな穴ぼこや石に車体を揺らす・・・どこか牧歌的な空想を描きながら、曲の長さを厭わせない。6曲目、小野洋子の"Listen, The Snow Is Falling"もよい。「雪の降りつむ音を聴け」、この詩才に改めて敬服する。
                    〈いちおしReview♪2006年7月30日UP〉

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