
The Decemberists
『The Crane Wife』
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ディセンバリスツ(The Decemberists)本年リリースの最新作。
とはいえ、ウヌニコは、iTunesの30秒試聴で購入を思い立ったので、前作は知らず、どんなグループかも知らなかった。が、どうやら、1枚1枚のアルバムが戯曲のようなコンセプトになっているようで、メンバー写真は前回のものか?海賊ルックのようなコスプレ。そして、今回は・・・日本人なら誰でも知っている、あの『鶴女房』だそう。
詳しくはこちら→■The Crane Wife: Story
しかし、歌詞を読んでみると謎は深まる。総ての曲が『鶴女房』ではないらしい。The Crane Wifeと題される歌が『鶴女房』、そして兵士や愛、戦争などを扱った楽曲が並ぶ。
1. The Crane Wife 3
まずはイントロ、タイトルロールが流れそうなテーマ曲。
2. The Island-Come & See/The Landlord’s Daughter/You’ll Not Feel The Drowning
さぁ、ここからお話が始まる・・・と思わせるような(歌詞は違う)
三曲メドレーで息つくまもなく物語が展開する。
The Landlord's Daughter は、ドアーズを想起させるような激しいオルガン演奏
オルガン音色のノスタルジーと思わせて、どこかゲーム音楽っぽくもある。
3. Yankee Bayonet (I Will Be Home Then)
4. O Valencia!
3.は、ポップなメロディラインで、男女ヴォーカルが掛け合うナンバー。
いずれも前作のピカレスクな時代小説を思い起こさせる内容。
5. The Perfect Crime #2
5.で曲調が一変。何が起こったのだ。テンポの良いナンバー。刑事物っぽい。
6. When The War Came
歌詞からは『鶴女房』との関連性は見られないが、物語のBGMとしては、
なぜか進行に合っているような気がする。
7. Shankhill Butchers
5.6.の盛り上がりを静めるかのようなアコースティックナンバー。
西洋の大道芸流しのような悲しい曲調の切ない曲。
8. Summersong
最初に聴いた時に最も印象に残った曲。これまた悲しげなナンバー。
シングルとしてもヒットした曲らしい。
9. The Crane Wife 1 and 2
10. Sons and Daughters
9.は冒頭のテーマと同じく。姿を見られたツウが空に飛び立って行く。
こんどのアレンジは、どことなくベルセバ(Belle & Sebastian)を思い起こさせる。
鍵盤楽器がディセンバリスツを特徴づけている。通しで一つの物語を奏でるわけではないが、ある物語をコンセプトにする発想は面白い。The Crane Wife に挟まれた一つ一つの曲も具体的な歌詞は『鶴女房』との関係は薄いにしろ、音として連続すると、あたかも物語の組曲に聞こえる。歌詞の意味を象徴的に捉えれば、やはりこの物語の含蓄を別の観点から表現したもの、と受け取るのは曲解だろうか。
〈いちおしReview♪2006年11月19日UP〉
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