
Wilco『Sky Blue Sky 』
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今週何を勧めようって、これ以外に何があるだろう?5月15日発売の新譜の中では、今はビルボードでも日本でもリンキン・パーク(Linkin Park)である。しかし、おそらく年末批評家が選ぶ本年のベストアルバムはウィルコ(Wilco)の方だ。幸いまだ買っていない人もwilco.newsでフルトラックで聴けるので、是非試しに騙されたと思って聴いていただきたい。
allmusicのアルバム評(Sky Blue Sky(allmusic)) にもあるように、ウィルコはこれまで実験的なエレクトロニカ・ポップスに挑戦してきた。『Yankee Hotel Foxtrot』『Ghost is Born』と突き進んで、このウィルコの方向性が大いに支持された後、本作『Sky Blue Sky』では、『Ghost,,,』で完成を見たバンドの持ち味をフルに生かしながら、70年代への追想に向かった。確かに「ニール・ヤング (Neil Young) の『Harvest』に似た70年代のソフトロック」(allmusic)のムードを漂わせるノスタルジアが根底にある。しかし、耳心地のよいメロディの懐かしさを全く古くさくせず、前よりももっともっと都会的に洗練された印象にしている。かねてからウィルコの鍵盤楽器が気に入っていたウヌニコではあったが、今回のアルバムを特徴づけているのは、ズバリ、ギター。二本のギターの役割分担はテレヴィジョン (Television) に近い。痙攣するような歪んだギターも、クリアな音色の早弾きも、リードギター(Nels Cline)がともかく素晴らしい。『Ghost,,,』から加入したNels Clineは、特に今回のアルバムでは積極的にインタビューにも応じており、本作のキーパーソンであることが伺える。
70年代のノスタルジアを具体的に指摘するならば、5曲目:Side with the Seeds、6曲目:Shake It Off はジョン・レノン、10曲目:Walken はキンクス、11曲目:What Light はボブ・ディラン。米国音楽評で評価が高いのは、ピンク・フロイドっぽい3曲目: Impossible Germany、最後の12曲目: On and On and On。ウヌニコが最も好きなのも、On and On and On。淡々とした雨音を連想させるピアノ、身を絞るようなボーカル、途中から入るエモーショナルなギター、何をとってもに胸が締めつけられそうな一曲である。
01. Either Way
02. You Are My Face
03. Impossible Germany
04. Sky Blue Sky
05. Side with the Seeds
06. Shake It Off
07. Please Be Patient with Me
08. Hate It Here
09. Leave Me (Like You Found Me)
10. Walken
11. What Light
12. On and on and On
〈おすすめミュ〜ジック♪2007年5月20日UP〉
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